抜け毛を引き起こす病気|脱毛症や病気の具体例、女性特有の症例を紹介

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誰でも年齢を重ねると髪の毛は細くなり抜け毛の量も増えますが、それとは別に病気の影響で抜け毛が起こることもあります。

では具体的にはどのような病気が考えられるのでしょうか。

ここでは抜け毛が起こる病気について焦点をあてて、具体例やその原因を挙げながら紹介していきます。

急な抜け毛や大量の抜け毛は病気の可能性がある

特に薄毛トラブルを抱えていない方でも、髪には生え代わりの周期(ヘアサイクル)があるので1日に一定の本数が抜けるのは自然な現象です。このヘアサイクルには個人差があり、抜け毛の本数も人によって異なりますが、50~100本程度が平均的な量だと言われています。

もし毎日100本以上が抜け落ちている場合は、何らかの脱毛症や異常脱毛をともなう病気の可能性があります。特に心配なのは急に脱毛が始まる時です。洗髪後、排水口に詰まる髪の毛や枕カバーに付いている抜け毛の量をチェックする癖をつけて、普段から意識しておきしましょう。

抜け毛と関係がある病気の種類

①男性脱毛症(AGA)

男性脱毛症(AGA)は代表的な脱毛症の1つです。髪が抜け始めるタイミングによって壮年性脱毛症若年性脱毛症と呼び分けられますが、どちらも主な原因は遺伝や男性ホルモンの影響です。

男性型脱毛症は生え際と頭頂部の両方あるいはどちらかから薄くなっていく点が特徴として挙げられます。また進行度合いや発症のタイミングには個人差がありますが放置すると進行し続けてしまう点にも注意が必要です。

②円形脱毛症

円形脱毛症10円玉や500円玉サイズの円型に髪の毛が抜け落ちる脱毛症で、通常型円形脱毛症の他、全頭脱毛症汎発性脱毛症蛇行性脱毛症と全部で4種類に分類されます。

通常型円形脱毛症は脱毛班が1つしかない単発型と2ヶ所以上にできる多発型に分かれます。全頭脱毛症は頭部全体の髪が抜け落ち、汎発性脱毛症になると全身に脱毛が拡がります。蛇行性脱毛症の場合、生え際が帯状に抜けていくのが特徴的です。

その原因は毛髪が生える組織を何らかの理由で異物と認識して攻撃してしまう自己免疫疾患の一種だと考えられています。また遺伝が影響している可能性も指摘されており、家族が円形脱毛症を発症している場合は注意が必要です。

③脂漏性(しろうせい)脱毛症

脂漏性皮膚炎を原因とする脱毛症が脂漏性脱毛症です。脂漏性皮膚炎を引き起こすのは毛穴などに潜むマセラチア菌で、皮脂を好んで食べるためその分泌量が増えると菌も異常増殖する恐れがあります。

初期の症状は大きなフケや頭皮のかゆみ、赤みなどです、さらに病状が進行すると炎症が悪化して頭皮環境が劣悪になり毛根にもダメージが加えられ、髪の毛がどんどん抜け落ちてしまいます。

④粃糠性(ひこうせい)脱毛症

粃糠性脱毛症思春期以降の男子が発症しやすいのが特徴で、フケと脱毛が合併した症状が出ます。またフケによって毛穴が塞がれると皮膚に炎症をともなうケースもあります。

脂漏性皮膚炎と病態は似ているので同じ治療法で治すことになりますが、粃糠性脱毛症の原因や発症メカニズムは詳しく解明されていません。

⑤牽引性(けんいんせい)脱毛症

牽引性脱毛症はポニーテールなど髪の毛を強く引っ張る髪型をすることが原因で発症し、引っ張っている部分の毛が集中的に抜け落ちてしまいます。

髪型を意識して変え、毛根に負担をかけないようにすれば次第に健康な髪が生えるようになるため、早期に発見することで治りやすくなります。頭皮マッサージによって血行を促進することも効果的な対策の1つです。

⑥成長期脱毛

成長期とは毛根にある毛母細胞が細胞分裂して髪の毛が伸びていくヘアサイクルの時期を指します。何らかの理由でこの成長期の髪が抜けてしまうのが成長期脱毛で、代表的な原因は抗がん剤の使用です。

抗がん剤の副作用によって毛母細胞の細胞分裂が抑制されると、成長期の髪の毛が大量に抜けてしまいます。ただし薬の投与をやめると毛母細胞が徐々に再生し髪の毛は生え始めるようです。

⑦休止期脱毛

休止期とは新しい毛髪に生え変わる直前の成長が止まったヘアサイクルの時期です。休止期の髪は数カ月で入り抜け落ちてしまうため、何らかの理由で元から休止期の割合が高い髪が生えたり、生えている髪の成長期が短くなったりすることで脱毛が進んでしまいます。このような脱毛を休止期脱毛といいます。

この休止期脱毛も成長期脱毛同様、薬の副作用で引き起こされるケースが多く、身近なものではビタミンAの過剰摂取などが挙げられます。

⑧梅毒性脱毛症

梅毒が原因で抜け毛が起こることもあります。それが梅毒性脱毛症です。全体の髪が薄くなるびまん性と直径3~5㎜程度の円形に脱毛する小斑性の2種類に分類されます。

感染後3ヶ月前後から抜け毛が始まりますが、円形脱毛症と似ているのでストレスのせいだと思って見過ごされることも多く注意が必要です。また自分では気がつかないうちに感染することも多いとされています。

⑨頭部白癬(とうぶはくせん)

頭部白癬は水虫の原因になる白癬菌のせいで引き起こされる脱毛症です。菌を持っている人や猫などの動物と接触することで感染、発症します。

発症後、頭がかゆくなりますが、足や手に感染した時ほど強烈なものではありません。また白線菌が頭皮にダメージを与えたり、円形脱毛症のような脱毛斑も出現したりします。患部を観察すると、ただ髪の毛が抜けるだけではなく根元でちぎれているため黒いぶつぶつのように見えるのが特徴です。

⑩膠原(こうげん)病

難病にも指定されている膠原病が原因で髪の毛が抜けることもあります。多発筋炎や慢性関節リウマチなど自己免疫異常によって発症する疾患を総称して膠原病と呼びますが、なぜ発病するのかというメカニズムは分かっていません

現在1万人に1人の割合で発症していますが、男性より女性の発症率が高いのが特徴です。こうした膠原病のせいで脱毛が起きると、爪の変形や手足のしびれ、発疹も伴うことが一般的です。血液や尿を調べれば検査できるので、異常を感じたらすぐに病院に相談しましょう。

⑪甲状腺機能の異常

甲状腺機能の異常が原因で抜け毛が起こることもあります。

甲状腺機能低下症になると皮膚の代謝力が衰え肌の乾燥も進むので、髪も抜け落ちやすくなります。また甲状腺機能亢進症は逆に新陳代謝が活発すぎて皮脂の量が多くなり、まだ短く柔らかい毛が抜け落ちることがあります。他にも、亜鉛欠乏による甲状腺機能低下症なども、亜鉛が大量に消費されるせいで頭髪まで栄養が回らず脱毛症状が現れます。

こうした甲状腺の病気は脱毛症状を引き起こすことが多いので、他に薄毛の原因が見つからない時は甲状腺の異常を疑ってみましょう。

⑫中毒性脱毛症

中毒性脱毛症心身のストレスが原因となる脱毛症です。高熱を伴う病気や深刻な疾患による手術強い薬を使う治療など肉体的にハードなストレスを受けると発症します。女性の場合、ごくまれに出産後に症状が出たケースも報告されています。

その特徴として症状が急激に表れるという点、他の脱毛症とは異なり、時間経過で徐々に症状が改善されることが多い点が挙げられます。

また精神的、肉体的なストレスを受けた直後に症状が出るケースもあれば、3ヶ月以上期間を空けて生じるケースもあるため注意が必要です。

⑬瘢痕(はんこん)性脱毛症

瘢痕とは火傷やケガ、手術などによる傷跡のことです。そして瘢痕性脱毛症は、火傷や怪我、感染症など何らかの原因で頭部の毛包が破壊されることで毛が生えなくなってしまった状態を指します。

毛包は毛根を包む組織で髪の毛を作る上で重要な役割を果たしているため、瘢痕性脱毛症は原因となる症状が治癒しても再び毛が生えることはありません

また、放置すると脱毛の範囲が広がることもあるため、症状が疑われる場合は早急にクリニックの診断を受けるようにしましょう。

女性特有の抜け毛の病気もある!

脱毛症は男性特有の病気ではなく、女性が発症することも少なくありません。出産や産後などホルモンバランスが乱れるせいで引き起こされる女性特有の症状もあります。

女性に起こる抜け毛の病気の種類

①FAGA(女性型脱毛症)

FAGA(女性型脱毛症)はびまん性脱毛症と呼ばれることもあり、生え際や頭頂部の毛が集中的に抜け落ちる男性型脱毛症とは対称的に髪全体が薄くなるのが特徴です。全体的に少しずつ抜け毛が増えるため、症状に気づかないこともあります。

原因は女性ホルモンの減少やストレス、不健康な生活習慣などです。一般的には40代以降に発症するケースが多いものの、最近は20代30代の若い世代で発症することもあります。

髪のボリュームがなくなり1本1本が細くなったと感じたら、女性型脱毛症を警戒しましょう。症状が進行すると分け目やつむじが目立つようになります。

②分娩後脱毛症

女性は出産後に分娩後脱毛症になる可能性があります。産後に抜け毛が増えたり、紙が細く痩せて薄くなった様に感じたりすることが特徴としてあげられます。

ただし妊娠によるホルモンバランスの乱れが主な原因なので、産後半年から1年もすれば次第に回復することがほとんどです。

抜け毛が関連している病気の判断はクリニックへ

抜け毛が多い、急に脱毛が始まったなどの症状に気づいたときはまずクリニックへ行って診断を受けるようにしてください。

抜け毛と一口に言ってもその種類は多岐に渡り、様々な原因が存在します。

例えば遺伝子の異常など先天的な原因の場合もあれば、ストレスや不摂生な生活などの後天的な原因で脱毛症になる場合もあります。

また専門クリニックで検査を受ければすぐに陽性か陰性かはっきりするだけでなく、複数の要因が重なって発症しているケースも考えられます。

よって自分の判断で原因を特定することは難しいことから、抜け毛かもしれないと感じたらまずはクリニックで診断を受け、原因を特定することが重要です。

抜け毛で悩んでるならまずはカウンセリングから

表参道スキンクリニックでは、頭皮や毛髪の悩みに寄り添った丁寧な治療を日々心がけています。また、状態に応じて様々な治療法を提案できる医師のいるクリニックです。
抜け毛という悩みを解消したいのであれば表参道スキンクリニックのカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

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